試験日に向けての準備は計画的に

センター試験まで、2ヶ月近くに迫ってまいりました。受験生本人もそうですが、試験日に向けてご家族も含め準備が必要になります。今回は、受験直前はもちろんのこと、中長期的な準備を含めた計画的な受験の備え方、親の心構えについてもお話ししたいと思います。

試験日が近づくにつれ、本人はもちろんのこと、家庭までが緊張感でいっぱいになりがちです。
適度な緊張感はいいとしても、行き過ぎた雰囲気になっては逆効果になってしまいます。

ここでのポイントは、本人も家族もふだん通りの状態で受験日を迎えられるかどうかがカギになります。
いつもと変わらない状態で受験日を迎えられることがベストです。

そのためには、日頃から規則正しい生活をし、リズムを整えることが大事になります。
いまの時期から何かをしようとしても慌てるだけですので、いままでしてきた努力を信じて、あえて規則正しい生活をしてこそ、平静を保つことができます。

前回のコラムでもお話ししましたが、受験生にとって大切なのは睡眠です。受験生は夜型になりがちですが、ここからは試験開始時間に合わせて睡眠をし、生活のリズムを整えることをおすすめします。
これは、直前にやろうと思っても出来るものではありませんので、集中力を高める意味でも朝食をきちんととって、体を目覚めさせる練習を長期的にやっていきましょう。

食事は体を整えるのには欠かせません。日常の食事は時間がなく粗食になりがちですが、自然のものをバランスよくいただくのが心身ともにおすすめです。
センター試験はお正月が終わってからになりますが、お正月料理は時期に関係なく食材に素晴らしいものが揃っていますから、積極的にいただきたいものです。

受験日当日は緊張で食欲がなくなることもあるかもしれませんが、そういったときはお正月の時に食べるお汁粉が良いです。小豆はパワーフードと言われていますし、糖質は脳を活性化させます。おもちは水分を吸収するので頻繁にトイレに行くことも防いでくれます。飲み物でいえば、ココアがおすすめです。

受験だからといって、縁起を担いだカツ丼やスタミナをつける食事をするご家庭もあるかもしれませんが、これらは逆に胃に負担が掛かることもあるので気をつけてください。

メンタルは「ふだん通り」を大切に

受験で怖いのは、やはりあがってしまって自分の力が発揮できないことですね。
落ち着いて受験日を迎えるには、自分を強く持つことが大切です。

その意味でも、入浴は体の疲れを取り、良い睡眠へと導く効果がありますから、メンタルにも重要な役割を果たします。
入浴時のポイントは、イメージをもって入浴をすること。ネガティブになったときなど、嫌な思いも一緒に洗い流してしまおうとイメージしながら入浴をすればいいだけですので難しく考えることはありません。
こうしたことで常にリセットする癖をつけ、受験が近くなってもポジティブな気持ちを保てるようになるはずです。

面接のある受験で冷静な受け答えをしたいと考えるなら、日頃の入浴を丁寧にしてみてください。
親御さんが面接に同席する場合は、親御さんも一緒に実践することをおすすめします。

緊張を緩和するためにもう一つ効果的なことは、直前の下見や当日早めに会場に行って構内を歩くことです。
当日よりは、できれば学園祭やオープンキャンパスなどを利用することが望ましいですが、構内を歩くことで自分がその場に馴染んで落ち着くからです。その学校の生徒たちがよく利用をするファストフード店などに行ってみるのもおすすめです。

こうしたことで、学校や生徒たちが持つ波動に自分が馴染むことで、その学校の生徒としての雰囲気を自分にもつけられるというメリットがあります。そうすると面接官が、「この人はうちの学校に合っているな」と感じたりするので違和感を持ちにくくなるのです。親御さんが面接に同席をする場合なら、親御さんも一緒に構内を歩くなどして馴染んでおくことをおすすめします。

さらに、その学校に入学をして楽しく勉強をしているイメージを強く持ち、ポジティブな気持ちでいることが現実を引き寄せることにも繋がります。

さて、受験になると神社にお参りに行く方もいらっしゃると思いますが、学問の神様が祀られている大きな神社に行くよりも、お参りをするなら氏神様に行くことをおすすめします。
氏神様とは、自分の住む土地をお守りしてくださっている神社になります。基本的には自分が住んでいる近くの神社になりますが、詳しく知りたい場合は神社庁というところがありますので、そこで聞いてみると教えてくれます。

大きな神社でも氏神様でも、お参りの際のポイントは、神社は誓いの場所ということ。
安易に「合格させてください」と願っても、努力をしていなければサポートが得られないのは当然のことですよね。
現実的な努力をしたうえで、「本番で自分の力が発揮できますように」とサポートをお願いするのがあるべき姿ではないでしょうか。そういった意味でも、受験の時に限らず、普段から氏神様をお参りしておくことも大切なことではないでしょうか。

受験生の親の心構え

受験当日に大事なのは、やはり親もふだん通りを心がけるということだと思います。

たとえば、縁起を担いでいつもはやっていないことを受験の日にやってみたりすれば、お子さんは不安になってしまいます。やるならば毎日、あるいは模擬試験などの度にというような習慣づけがされていればいいのですが、それ以外はかえって逆効果になってしまうおそれがあります。

受験自体が普段と違うことになりますが、なるべく日常と変わらない気持ちで試験日を迎えられるよう、親御さんのムード作りはとても大切なことだと思います。

受験当日は、「いってらっしゃい、気を付けて」と、いつもと同じように送り出すのがいいでしょう。
その方がかえってお子さんも安心できるのではないでしょうか。

受験も含め、子どもの人生は子ども自身のものです。最近は過干渉の親が多くなってきていますが、親だけではなく、子どももその意識を持たなくてはならないと思います。

学校選びの段階から、親御さんの意見を通したりすれば、子どもは自分の力が発揮できなくて当然です。
子ども自身がその学校に行きたいと思う気持ちが大事で、「この学校に行けば楽しいだろう。そのために合格するんだ」と子ども自身が思うからこそ、受験勉強も頑張れるはずです。

親御さんは子どもがそういう意識を持つように、ふだんからの会話でもていってあげる必要があるでしょう。

学校へ行くのは将来の仕事の為や勉強のためだけではありません。ご自身で思い出してみてください。一見ムダに思えることでも、今思い返すと社会で生きていく上で大切な時間だったなと。。

この無駄な時間をどう過ごせるかということが、社会に出るための良い勉強、人間力をつけることにもなるからです。
そうしたことを日常的に親子で話しながら、「合格したら、その時間も思い切り楽しみなさい」と言ってあげられる親であってほしいと思います。


※引用文献:江原啓之著「受験 親子で実践!計画的な受験への道」より